絶賛!外囿祥一郎氏&大阪フィル&下野竜也氏指揮の新CD「チャールダーシュ」を聴く。
昨晩、梅田タワーレコードから「予約のCDが入りました。」と電話があり、打ち合わせ場所へ行く途中、お店へ立ち寄り入手。これでこの週末は楽しめる!
帰宅はそこそこ遅くなったが、家族は起きていた。リビングで流れていたミュージックTV?とやらをさっさと中断し、早速CDを聴く。一曲目は三枝成彰氏作曲の「まだ見ぬコンウォールへの旅」だ。ユーフォニアムの深い響きに続く、大フィルの弦。いきなり“ユーフォニアムの豊潤の世界”へ引き込まれる。待ちに待ったこのサウンド・・・、じっくりと・・・最後まで聴いた。もう一度聴こうとすると、高2の三女から「ユーフォニアムの音はちょっと重たい。」と言われる。横で妻も頷いている。エレビーの第一楽章など、たしかに深夜にリビングでこの音量で聴かされたら迷惑かな?ユーフォニアムが嫌われても困るな・・・と思い、翌朝もう一度聴くことにして、ここは反論せず、すぐに寝ることにした。ほんとに嫌だったら、二人はとっくにリビングから立ち去っていたはずだ、きっと少なからずユーフォニアムの音を楽しんでいたに違いないと、B型特有の解釈をすることにした。
今朝は曇り空。そんな空の色にエレビーのユーフォニアム協奏曲の第3楽章が沁み込んで来る。開きかけたはなみずきの花。パンジー、ビオラやチューリップが静かに咲く、少しひんやりと湿った庭の空気に、リビングから流れ出たユーフォニアムの響きが溶け合っていく。リトルシネマ組曲の第2楽章はとてものびやかな曲想。すーっと空間が広がっていく。第3楽章はシネマのふとした瞬間をとらえた感じ、印象的な動き、ウェストサイドストーリー、のんびりと寝ている大トトロとチョロチョロ出てくるかわいい小トトロ・・・。
モンティ作曲の「チャールダーシュ」はフィギアスケートの浅田真央選手がフリーの曲として使用し、非常に有名になった曲。「チャールダーシュ」をネット検索すると、もともとハンガリーの居酒屋で大流行した舞踏曲のスタイルのことをいうようだが・・・。遅く叙情的な部分と、情熱を掻き立てるようにどんどん早くなるような部分とで構成されたこの曲想が、当時の民衆の心をぐっと摑んだのだろう。あまりに大流行し、禁止令も出たとの話もあった。モンティ作曲の「チャールダシュ」は、ヴァイオリンや金管奏者には以前から腕前を披露するのに最適!ということでよく使われてきた有名な曲だ。三枝氏の編曲でより一層洗練され、外囿氏の技と叙情性が輝いている。
名プレイヤーに作曲家が触発され、名曲が生まれていくという歴史的プロセスを証明する一枚。
CDに添えられた作曲家三枝成章氏のことばに象徴されている。『時に繊細に、時に力強く、そして暖かい。・・・ユーフォニアムとは、これほどまでに素晴らしい楽器だったのか、と思った。外囿さんの技術と、この楽器に寄せる想いによって、ユーフォニアムは新しい時代を迎えたのではないか、という感慨を私はおぼえた。~このアルバムで初めてユーフォニアムに“開眼”するリスナーもいらっしゃるでしょう。』
全音楽ファン必聴の一枚だ。
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